氷室開きの季節

この度の献立は、先付に献上の氷と献上あわび、
そして当時の金沢の献上品といえば、氷室ちくわ。
加賀太きゅうりと共にご提供いたします。

「神がかりの水無月」
冷蔵庫が無い江戸時代、「氷」は将軍家献上品でした。
金沢からは湯涌温泉にある「氷室小屋」に冬に雪や氷を詰め、
初夏の蒸し暑さを感じる頃にこの氷をたっぷり取り出し
そう、それこそ小屋ひとつ分の量を江戸まで運び
最終的に将軍様の御口に入る時には
ほんの少しを「冷たい美味」として献上し
お慶び頂いていたそうです。

“四つ屋根の赤”獲得・ミシュランガイド北陸2021特別版