六月、雨が夏の木樹にそそがれる
緑が一層美しい
久しく見られなかったかたつむり
緑、緑・・・・・緑草音
七月一日は氷室の日
藩政時代、加賀藩は冬の間に雪を氷室に収め
暑さほとばしる六月の末に雪氷を取り出し
上様に献上しておりました
当時の氷は貴重な宝
市井の人々はそれを口にすることが出来ず
氷の形をした氷室まんじゅうや氷室豆腐で心を満たしました
緑草音の御料理は歳時記を反映し、氷室を表現しております
あっという間に六月も終わり、文月(七月)です
人様にお手紙をつづる月、昔は梶の葉に詠をしたためておりました
メールなどが主流の時代、
「一筆申し上げます」の一葉も如何でしょうか